【中古住宅購入者必見】地盤沈下により家が傾く原因と調査方法をイラストで簡単解説!

🔻目次を開いて気になる項目をチェック🔻

  1. 💔 地盤沈下や家の傾きに、不安を感じていませんか?
  2. 🕐 1分でわかるこの記事の要約!
  3. ✅ 地盤沈下は地盤の沈み込みにより建物が傾く現象
    1. 地盤沈下が建物に与える影響
    2. 地盤沈下と不同沈下の違い
  4. ❎ 地盤沈下の主な原因7選
    1. ①圧密沈下(地盤の水分が抜けて圧縮)
    2. ②盛土や造成地の圧密
    3. ③擁壁(ようへき)や石積みの傾き
    4. ④液状化(地震時に地盤が泥状化)
    5. ⑤大雨や地震による地盤の変化
    6. ⑥地下水の過剰くみ上げ
    7. ⑦人為的な掘削・地盤改良ミス
  5. 🔍 沈下の兆候は暮らしの中で発見できる
    1. 🎾 床が傾きビー玉が転がる
    2. 🚪 ドアや窓の開閉不良
    3. 🧱 基礎や外壁の斜めクラック(ひび割れ)
    4. 💧 雨水が一方向に流れる
  6. 🤔 地盤調査は建物と地盤の両面から確認
    1. 📏 傾きの測定(レベル調査など)
    2. 🏞 周囲環境の確認(擁壁・隣地との高低差など)
    3. 🧰 地盤調査(SWS試験・ボーリングなど)
    4. 😊 専門家の同行調査も有効
  7. ❤️‍🩹 放置すると構造と健康に悪影響が出る
    1. ⚠️ どれくらいの傾きで不調が出るのか?
    2. 🏚 雨漏り・構造体の変形・クラック
    3. 🤕 めまい・吐き気など体調不良
    4. 💔 家にいることが心理的ストレスになる
  8. 📈 地盤沈下には早期調査と段階的な対策が必要
    1. 🔍 小さな違和感でも調査を行う
    2. 🔧 結果に応じて補修 or 地盤改良を選定
    3. 🗺 購入前は地歴や近隣状況の確認を
  9. 👨‍⚕️ 地盤沈下が生じた実際の事例3選
    1. ① 擁壁の上に建っている土地
    2. ② 切土・盛土などで造成された土地
    3. ③ 宅地になって年数が浅い土地
  10. ✅ 購入前に自分でできる!地盤沈下の簡易チェック法
    1. ① 擁壁や敷地の境界をチェックする
    2. ② 敷地全体の勾配を見てみる
    3. ③ 周辺の家の状況を観察する
    4. ④ スマホを使って地盤を調べる方法
      1. 🗺 地理院地図で過去の航空写真を見る
      2. 📏 地理院地図で土地の断面図を見る
      3. ⚠️ 土砂災害や液状化などの災害リスクを調べる
  11. 💰 中古住宅を売買する時は「傾き」に注意しよう!
    1. 🤔 傾いている中古住宅、買っても大丈夫?
    2. 📝 売買契約の“免責事項”には要注意!
    3. 📉 築年数によって傾斜リスクが高まるケースも
    4. 🏞 擁壁のある土地は“傾き進行”にも注意
    5. ⚖️ 傾斜している中古住宅を売ってもいいの?
    6. 🙅‍♂️「知らなければ伝えなくていい」は大きな間違い
  12. ⚠️ 傾きの原因は地盤沈下だけではありません!
    1. 🏚 建てられた年代が原因のケース
    2. 🛠 施工精度が原因のケース
  13. 🛎 よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 家が少し傾いているように感じます。調査を依頼すべきですか?
    2. Q2. 物件情報に「傾きあり」と書いてあります。買わない方がいいですか❓
    3. Q3. 擁壁のある土地は必ず危ないのでしょうか❓
    4. Q4. 地盤調査はどこに依頼すればいいの❓
  14. 📝 この記事のまとめ
    1. 🍋 あなたの「不安な気持ち」、ひとりで抱え込まないでください。
    2. 📚 参考文献・出典

💔 地盤沈下や家の傾きに、不安を感じていませんか?

🌀 これから中古住宅を買いたいけど、家が傾いていたらどうしよう…
🌀 床がなんとなく傾いてる。地震がきたら大丈夫?
🌀 新築なのに、なぜか不安。構造に問題があるのかな…?

家が傾いていると、地震や大雨などの災害で被害を受けるリスクが高まります。
いくら見た目がきれいでも、構造に不安がある家では、毎日の暮らしに安心できません。

この記事でわかること

地盤沈下の原因や種類
✅ 中古住宅を選ぶときの注意点
✅ 新築住宅でも起こる傾きの実例
自分でできる簡易チェックの方法

難しい専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説しています😊

🍋「なんとなく不安…」を「見える安心」に変えるために🍋

この記事では、机上の知識だけでなく、実際に傾いた家を調査してきた経験をもとに、注意すべきポイントをまとめています。

🍎 中古住宅を検討している方も
🍎 今の家に不安を感じている方も
🍎 新築なのに悩みがあるかたも

「安心して住める家かどうか」を見極めるヒントになるはずです☘️ぜひ最後までご覧ください😊


せきや
せきや

この記事は管理人の関谷 春樹が執筆しています✏️

私は建築士・ホームインスペクターとして、住宅診断を年間100棟以上行っています。
現場での大工経験12年・現場監督5年を経て、現在は専門学校で建築を教えながら、「住まいの不安をなくす」ための活動を続けています🍋
このブログでは、専門的な知識を、わかりやすく、かつ中立的な立場でお伝えすることを大切にしています。
現場経験で得た“リアルな視点”をもとにまとめていますので、中古住宅や地盤に不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください🍋


※本記事では、一般の方向けにわかりやすく説明しています。
専門的には多少の簡略化や表現の違いがある点をご了承ください。


🕐 1分でわかるこの記事の要約!

🏚️ 地盤沈下とは、地面がゆっくり沈み、家が傾く現象
✅ 原因は7種類(圧密沈下・盛土・擁壁・液状化・大雨・地下水・工事ミス)
❓ 傾きのサインは「床の傾き」「ドアの不具合」「クラック」など身近な違和感
🔍 調査方法は、水平調査・地盤試験・周辺環境のチェックなど
❤️‍🩹 放置すると健康や構造に悪影響(めまい・ひび割れ・資産価値低下)
📱 購入前チェックやスマホでの簡易調査法も紹介
📩 気になったら建築士やホームインスペクターに早めの相談がおすすめ

✅ 地盤沈下は地盤の沈み込みにより建物が傾く現象

✅ 地盤沈下とは、建物の重み地震地下水の変化などをきっかけに、地面がじわじわと沈んでしまう現象です。

その結果、家が傾いたり、壁にひび割れが入ったりすることがあります。

地盤沈下が建物に与える影響

⚠️ 地盤沈下の影響
  • 家全体の傾き
  • 基礎や外壁にひび割れが発生
  • 雨漏り・配管のズレによる漏水
  • 耐震性能の低下
  • めまいや不快感など健康面への影響

⚠️ 傾きやひび割れがあっても、すぐに倒壊するわけではありません。
しかし放置すると、家の劣化や住み心地の悪化を引き起こす可能性があります。

特に地震が起きたときに被害が大きくなるリスクがあるため、「小さな違和感」でも早めの対応が大切です。

地盤沈下と不同沈下の違い

🟠 地盤沈下
地面全体が均等にゆっくり沈むイメージ
🔵 不同沈下
地面の一部だけが沈み、建物が片側に傾く状態

📝 専門的にはこのように区別されますが、どちらも
「地面が沈むことで建物に影響が出る現象」と理解して問題ありません。
重要なのは、放っておくと家に歪みが生じ暮らしに不安が出てくるという点です。

❎ 地盤沈下の主な原因7選

①圧密沈下(地盤の水分が抜けて圧縮)

✅ 圧密沈下は地盤の中の水分が抜けて、土がギュッと締まることで地面が沈みます。

せきや
せきや

私の経験上、中古住宅のが圧密沈下している割合は3割~5割ほどあります。

起こりやすい土地📌
  • 埋立地や元・田んぼの土地
  • 地盤改良がされていない場所
  • 盛土でつくられた住宅地

【特徴と注意点】
🍎 進行が非常にゆっくり(数年~10年以上かけて沈下することも)
🍎 初期段階では目に見えないため、発見が遅れるケースが多い
🍎 建物の片側だけが沈むと、不同沈下につながるリスクも

イメージで理解するなら…🌻
水をたっぷり含んだスポンジに重い本をのせると、じわじわ沈んでいく――
それが圧密沈下のイメージです。

②盛土や造成地の圧密

✅盛土や造成によって人工的につくられた土地は、時間とともに土が締まり、沈下することがあります。

見た目は整っていても、地中では不均等な沈下が進んでいることもあります。

📌盛土や造成地で起こりやすい
  • 山を削って谷を埋めた土地(切土+盛土)
  • 新興住宅地や再開発エリア
  • 古い造成地で地盤改良がされていない場所

【 特徴と注意点】
🌳 地盤の締まり方が不均一だと不同沈下につながる
🌳 数年~数十年かけてじわじわ進行することもある
🌳 擁壁との高低差がある場合は要注意

イメージで理解するなら…🌼
ふわっとしたケーキの上に重いものを置くと、ゆっくり沈むような状態です。

③擁壁(ようへき)や石積みの傾き

✅擁壁や石積みには家の重さに加えて土圧や水圧も掛かるため地盤沈下につながります。

せきや
せきや

擁壁の上に建つ家は地盤沈下の割合が非常に高いため要注意です‼️

📌傾きが見られる場所
  • 高低差のある土地(段差のある敷地)
  • 古いコンクリート擁壁や石積みのある場所
  • 排水不良や水はけの悪い土地

【特徴と注意点】
🌵 擁壁の傾きは、擁壁に大きな力が掛かっているサイン
🌵 隣地との境界トラブルに発展することも
🌵 擁壁の下部にひび割れや膨らみがある場合は早めに相談を

イメージで理解するなら…🌼
本棚が片側に倒れかけているような状態。背後の地盤が支えきれていないことを示します。

④液状化(地震時に地盤が泥状化)

✅液状化とは地震の強い揺れによって、地下水を含んだ砂地が泥のようになり、建物が傾いたり沈んだりします。

📌液状化が起こりやすい土地
  • 川沿い・海沿い・埋立地などの砂質地盤
  • 地下水位が高いエリア
  • 以前、液状化があった土地

【特徴と注意点】
🍏 地震後、建物が突然傾いたり沈んだりする
🍏 地盤そのものが支えを失って泥状化する
🍏 ひとつの土地だけで対策することが難しいため地盤改良は慎重に行う必要がある

イメージで理解するなら…🌸
砂場に水をかけて混ぜた状態で、足がズブズブ沈んでいくようなイメージです。

⑤大雨や地震による地盤の変化

✅自然災害の影響で地盤に大きな力が掛かると、急な沈下や変形が起きることがあります。

📌 起こりやすい状況
  • 一時的な大雨などのゲリラ豪雨
  • 水はけの悪い土地
  • 擁壁の上に建つ土地

【特徴と注意点】
💧 短期間で急激に地盤が変化する可能性がある
💧 震後に「なんとなく家が傾いた」と感じるケースも
💧 雨の排水が悪い土地では、雨水の重みで沈下が進行することも

イメージで理解するなら…🌻
水を含んだ土が重みや揺れで崩れていくような感覚に近いです。

⑥地下水の過剰くみ上げ

✅地下水を長期間にわたって大量にくみ上げると、地盤がゆるみ、全体的に沈んでしまうことがあります。

📌起こりやすい土地・地域
  • 工場・農業で地下水を多く使う地域
  • 井戸水を生活用水に使っている場所
  • 井戸水で雪を溶かしている地域

【特徴と注意点】
☔️ 大量に井戸水を使用している
☔️ 気づきにくいが、道路や敷地全体が低くなることも
☔️ 地域全体で井戸水を使用している

イメージで理解するなら…🌼
見出し中身を抜かれた風船が全体的にしぼんでいくようなイメージです。

⑦人為的な掘削・地盤改良ミス

✅隣地での掘削工事や、不適切な地盤改良によって、周囲の地盤が沈下することがあります。

せきや
せきや

まれではありますが近隣工事の影響で自宅が傾いたケースもあります

📌起こりやすいケース
  • 隣の敷地で深い基礎を掘っている
  • 隣で大規模な造成工事をしている
  • 自宅と隣の土地の高さが違う

【特徴と注意点】
⛔️ 人為的なため、責任問題になる可能性もある
⛔️ 工事直後に沈下が起こるケースが多い
⛔️ 調査・証拠がなければ補償を受けにくいことも

イメージで理解するなら…☘️
ジェンガで1本抜いた瞬間に、片側が崩れるような不安定さです。


『住まいと家族の健康学校』では、住まいの相談メールを受け付けています。
住宅について不安に感じていること、専門的でわからないことなど、どんなささいなことでもご相談ください。
ご相談は無料です。匿名でも大丈夫ですので、どうぞお気軽にご利用ください🍋

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🔍 沈下の兆候は暮らしの中で発見できる

💡 地盤沈下の初期サインは、日常生活のちょっとした違和感から見つかることがあります。

「なんとなく変だな」と思ったら、それは大事なサインかもしれません❗

🎾 床が傾きビー玉が転がる

せきや
せきや

正確さには欠けますが大きく傾いている場合はビー玉が転がります。

🎈 床にビー玉を置くと自然に転がっていく
🎈 なんとなく立っていて違和感がある
🎈 家具を置くと曲がって見える

床の傾きは不同沈下の典型的なサインです。目線の高さや感覚でも気づけることがあります。

🚪 ドアや窓の開閉不良

🍥 ドアが重く感じる、閉まりにくい
🍥 サッシが引っかかる
🍥 以前より開け閉めしにくくなった

建物がゆがんでいると、開口部のズレに現れます。 窓の動きが悪い=構造の歪みの可能性あり。

🧱 基礎や外壁の斜めクラック(ひび割れ)

📈 基礎や壁に“斜め方向”のひびがある
📈 いつの間にかひび割れが入っている
📈 ひび割れが徐々に広がっている

地盤の沈下により、構造体に負荷がかかっている可能性があります。斜めのひび割れは要注意。

💧 雨水が一方向に流れる

☂️ 外構や敷地内の水たまりが片側に寄る
☂️ 雨樋の水が流れにくい
☂️ 水回りの排水が流れにくい

敷地ごと沈下している兆候かもしれません。排水の流れ方の変化は意外と見落としがちです。


🔎 ひとつひとつは小さなサインでも、積み重なると大きな構造トラブルにつながることも。

違和感がある場合は、早めに建築士や専門家に相談しておくと安心です。


🤔 地盤調査は建物と地盤の両面から確認

✅ 地盤沈下が疑われる場合は、「地盤調査」だけでなく「建物の調査」も重要です‼️

地盤が傾いているから「地盤調査だけをすればいい」という考えは危険です。
地盤沈下は雨漏りや漏水、耐震性の低下など様々な箇所に影響を及ぼします。

📏 傾きの測定(レベル調査など)

せきや
せきや

私の調査では機械を使用して家の傾きを計測します!

・レーザーレベルや水平器で床の傾斜を測る
・基礎天端や床の高さに差がないかを確認
・軽微な傾きでも数値で可視化できる

✅調査の専門家は少しの違和感も感じ取ることができます🌻

🏞 周囲環境の確認(擁壁・隣地との高低差など)

・敷地の境界にある擁壁や石積みの状態を確認
・隣地との段差、排水状況、造成の有無なども確認
・周辺環境の“ゆるみ”やズレも調査ポイントに

地盤だけでなく“敷地全体”の安全性を見るための調査。地形や水はけも重要な判断材料です。

🧰 地盤調査(SWS試験・ボーリングなど)

・SWS試験(スクリューウェイト貫入試験)で地耐力を確認
・必要に応じてボーリング調査で地下の地層を把握
・粘土層の有無、水位の深さなどもチェック

「地盤そのものがどれだけ沈む可能性があるか」を調べる技術的な調査です。

😊 専門家の同行調査も有効

・建築士や住宅診断士が現場で状況を判断
・顧客の不安をヒアリングしながら柔軟に対応
・写真や図面とあわせて説明を受けると理解しやすい

「調査結果だけでなく意味を理解したい人」にこそ、同行調査はおすすめです。


🔎 自分で判断するのが難しい場合は、「不安を感じた時点で」プロに相談しておくのが安心です。
チェックリスト形式では気づけない“違和感”にこそ、問題の本質が隠れているかもしれません。


❤️‍🩹 放置すると構造と健康に悪影響が出る

❤️‍🩹地盤沈下の影響で忘れてはいけないのが「健康被害」です。

床や壁がわずかに傾いているだけでも、頭痛・めまい・吐き気などの不調につながることがあります。

せきや
せきや

私自身は10/1000を超える傾きがあると、少し立っているだけで気持ち悪くなることがあります😔

⚠️ どれくらいの傾きで不調が出るのか?

✅ 結論:6/1000以上の傾きは要注意です‼️

一般的には6/1000(1m進んで6mm下がる)を超えると、構造と健康の両面で影響が出ると言われています。
例えば3mの部屋で18mm、8帖の部屋の端から端で約21mmの傾きがあると健康被害が出やすい目安になります。
一般の方が「なんか傾いてる」と感じるのは、10/1000以上の傾きがある状態のことが多いです

📌 「傾きを感じる」時点で、すでに許容範囲を大きく超えている可能性が高いため、専門家の調査をおすすめします。

💔 地盤沈下のサインを放置すると、建物の劣化だけでなく、暮らす人の体や心にも影響が及ぶことがあります。
「これくらい大丈夫」と見過ごさず、早めの対応が大切です。

🏚 雨漏り・構造体の変形・クラック

・外壁や基礎にひびが入り、雨水が侵入
・建物の歪みが柱や梁に負荷をかける
・放置すると構造の劣化やシロアリ被害の原因に

建物の傾き=構造バランスの崩れ。雨水が入れば中から傷み、寿命が縮まる恐れも。

🤕 めまい・吐き気など体調不良

せきや
せきや

10/1000以上の傾きがあると一般の方でも傾きに気が付きます。

・微妙な傾きでも体がバランスを取ろうとして疲れる
・「なんとなく気分が悪い」と感じることが増える
・平衡感覚が乱れ、年配の方には転倒リスクも

人の身体は“水平”を基準にして動いています。 実は、家の傾きは体調にじわじわ影響するのです。

💔 家にいることが心理的ストレスになる

・家にいても“落ち着かない”“なんとなく不安”
・家族の会話が減ったり、心が休まらない感覚
・「この家、大丈夫かな?」という漠然とした不安

住まいの不具合は、知らず知らずのうちに心にもストレスを与えます。


安心して暮らせる空間づくりには、構造だけでなく“気持ちの安心”も大切です。
🏠 体調の変化や、家族の不安の声が出始めたら、それは「家からのサイン」かもしれません。
健康・安全・心地よさのために、小さな違和感も大切にしていきましょう。


📈 地盤沈下には早期調査と段階的な対策が必要

✅ 地盤沈下は、一度始まるとじわじわ進行するケースが多く、自然に止まることは少ないのが特徴です。
だからこそ、早期発見と段階的な対応が重要です。

🔍 小さな違和感でも調査を行う

・ビー玉が転がる、ドアの閉まりが悪いなどの違和感
・家族の「気のせいかな?」という一言
・少しのひび割れや傾きでも要チェック

違和感=建物からのサインです。プロの視点で一度確認しておくと安心につながります。

🔧 結果に応じて補修 or 地盤改良を選定

・傾きやひび割れが軽微なら部分補修で対応可能
・地盤に問題がある場合は、薬液注入や杭打ちなどの地盤改良も視野に
・状況に応じた“オーダーメイド対応”が基本

無理に直す必要はありません。 正確に現状を知った上で「必要な対策だけ」を選べばOKです。

🗺 購入前は地歴や近隣状況の確認を

・昔は田んぼだった、沼地だった…そんな土地は要注意
・近隣の家に傾きや擁壁があるかもチェック
・役所や図書館で“地歴調査”をしておくのも有効

「買ってから後悔しないために」、契約前に地盤リスクをチェックするのがベストです。


📌 傾いた家でも暮らせないわけではありません。
でも「知らなかった」では済まされないこともあるからこそ、気になった時が“ベストタイミング”です。


👨‍⚕️ 地盤沈下が生じた実際の事例3選

せきや
せきや

ここでは、実際に私が調査を行った中から、地盤沈下が確認された事例を3つ紹介します。

住宅の立地や造成状況によっては、見た目ではわからないリスクが潜んでいることがあります。

① 擁壁の上に建っている土地

✅擁壁の上に建つ家は、敷地全体が「外側へ押し出す力」を受けるため、傾きが起きやすい構造です。

  • 実際の調査では、擁壁が敷地外へ倒れかけている例がありました
  • 特に古い擁壁(数十年前の施工)では、設計強度や施工精度に問題があるケースが多くみられます
  • 擁壁に向かって室内の床が傾いていた新築住宅の事例もありました

⚠️ 新築=安全とは限りません。擁壁のある敷地では、築年数に関係なく専門家による調査が必要です。

② 切土・盛土などで造成された土地

✅ 人為的に地形を変えてつくられた造成地では、切土(削る)と盛土(盛る)が混在することがよくあります。

  • 切土は地山(もともとの地盤)なので強度があります
  • 盛土は人工的に盛られた地盤のため、沈下しやすいリスクがあります
  • 切土と盛土が混在する土地では、地盤の強さにムラがあるため不同沈下が起きやすいです
  • 多くの場合、擁壁が併設されているためセットでの調査が必要です

⚠️ 一見するとフラットな土地でも、造成方法によってリスクが潜んでいる場合があるため注意が必要です。

③ 宅地になって年数が浅い土地

✅ 一般的に、その土地に建物が長年建っているほど地盤が締まって安定している傾向があります。

しかし、以下のようなケースでは注意が必要です。

  • 畑や更地だった土地を造成してすぐに家を建てた
  • 地盤改良が不十分なまま建築された
  • 盛土のみで構成されている敷地

🧭 2000年(平成12年)以前の分譲地や中古住宅では、地盤改良が行われていないケースも多く
実際に調査すると圧密沈下によって家が傾いていた事例が多数あります。

👷‍♂️ 調査・改修のコストを考えても、購入前に必ず調査を行うことを強くおすすめします。
📌 これらの事例は、どれも表面からは判断しづらい「沈下リスク」を抱えていた土地でした。
大切なのは「傾いてから」ではなく、傾く前に備えることです。


✅ 購入前に自分でできる!地盤沈下の簡易チェック法

🔍 専門家による調査が理想ですが、まずは自分の目で確認できるポイントを押さえておくことも大切です。
ここでは、住宅の内覧時や土地の下見の際に、誰でもできるチェック方法を3つご紹介します。

① 擁壁や敷地の境界をチェックする

✅ 擁壁がある土地では、傾きやひび割れ、変形がないかを目視で確認しましょう。

・擁壁が外側に膨らんでいないか?
・コンクリートに斜めのクラックがないか?
・排水穴から水がきちんと出ているか?(詰まり=内部に水が溜まっている

📌 古い擁壁は、設計基準や施工精度が現在よりも甘い場合があるため、新築でも油断は禁物です。

② 敷地全体の勾配を見てみる

✅ 地盤の傾きは「歩いていて何となく傾いている気がする」程度でも、実は重要な手がかりです。

・雨の日、敷地内に水が溜まりやすい場所がないか
・隣地との高低差に違和感がないか?
・周辺のブロック塀やフェンスが傾いていないか

📌 造成された土地では、盛土と切土の境界や水はけの悪さが問題になることがあります。

③ 周辺の家の状況を観察する

✅ 周囲の建物をよく観察すると、そのエリアの地盤状況が見えてくることもあります。

・外壁や基礎に斜めのひびが入っている家が多くないか?
・擁壁や塀に傾きやズレがないか?
・道路や排水溝に“段差”や“波打ち”がないか?

近所全体に同じような兆候が見られる場合は、地盤そのものに問題がある可能性も
📌 これらのポイントはあくまで簡易チェックですが、「なんとなく変だな…」という直感は軽視できません。


④ スマホを使って地盤を調べる方法

✅ 現地に行く前でも、スマホやPCを使えば、地盤や土地の情報をある程度調べることができます。
ここでは、購入前の下調べに役立つ「無料で使えるオンラインツール」を紹介します。

📌 ひび割れや劣化の時期を知ることは、地盤沈下が進行しているかどうかの重要な手がかりになります。

せきや
せきや

私は必ず土地の情報を確認してから調査に行きます。

🗺 地理院地図で過去の航空写真を見る

  1. 地理院地図(GSI Maps)にアクセス
  2. 地図左側のメニューから「写真」→「航空写真(年代別)」を選択
  3. 昔は畑だった? いつから家が建った?など、土地の履歴が一目でわかります

📌 昔の航空写真は、「どのタイミングで造成された土地か」「建て替え・増築の有無」などを判断するヒントになります。

📏 地理院地図で土地の断面図を見る

  1. 地理院地図の「ツール」→「断面図作成」機能を使う
  2. 土地に線を引くと、そのラインの標高差(高低差)をグラフ表示
  3. 擁壁がある土地や造成地では、“地盤の高さ”を推測する材料になります

🍊 私が調査する時は、ストリートビューで擁壁を確認 → 地理院地図で断面図を引く。
この流れで高低差をチェックしています。

⚠️ 土砂災害や液状化などの災害リスクを調べる

  • ハザードマップポータルサイト(国土交通省)で調査可能
  • 自宅のエリアが以下のリスクに該当していないかを確認
    • 土砂災害警戒区域
    • 液状化のリスク
    • 津波・洪水・地震のリスク など

🌀 日本は自然災害の多い国です。「住む場所にどんなリスクがあるか」を知っておくことで、安心度はぐっと上がります。


💡 これらのツールは、専門知識がなくても直感的に使えるものばかりです。
不安な土地でも、まずは「見える化」してから判断すれば、購入の安心材料になります。


💰 中古住宅を売買する時は「傾き」に注意しよう!

中古住宅では、地盤のゆるみや構造的なズレによって、家に傾きが生じていることがあります。
売主・買主どちらの立場でも、“傾いている家”を扱う際は慎重な対応が必要です。

🤔 傾いている中古住宅、買っても大丈夫?

✅結論;今後,傾く可能性があるか?がポイントです!

📌 傾いている=すぐNGではありません。
重要なのは、「今後さらに傾く可能性があるのか」を築年数・立地・地盤の状態から総合的に見極めることです。

🌼 ただしこの判断は、構造の知識と豊富な調査経験がなければ難しいのが実情です。
リフォーム業者や意匠設計中心の建築士では対応が難しく、住宅診断に特化したプロのホームインスペクターに相談するのが確実です。

📝 売買契約の“免責事項”には要注意!

・契約書に「契約不適合責任 免責」と記載されている場合は、“建物に不具合があっても責任を問わない”という意味であることが多いです。
・重要な内容にもかかわらず、説明されないまま小さく書かれていることも。

📌 必ず内容を確認し、不安があれば売主または仲介会社に詳細を確認しましょう。

📉 築年数によって傾斜リスクが高まるケースも

⚠️ 特に2000年(平成12年)以前の住宅は要注意 → 地盤調査の義務化が行われたのはこの年以降
⚠️ 古い造成地では地盤改良がされていないまま建てられているケースも
⚠️ 造成地+地盤改良なし=圧密沈下による傾きのリスク大

📌 阪神淡路大震災(1995年)をきっかけに、建築基準や地盤への配慮が進みましたが、それ以前の住宅には潜在的リスクが残っています。

🏞 擁壁のある土地は“傾き進行”にも注意

🚫 擁壁の上に建てられた家では、土圧・水圧・建物の荷重が常にかかり続けています
🚫 築年数が古い擁壁では、設計強度の不足や劣化により、傾きが進行することも

📌 地震や大雨などの外的要因により、許容以上の負荷がかかると擁壁全体が動くリスクもあります。

⚖️ 傾斜している中古住宅を売ってもいいの?

✅結論:売ること自体は禁止されていません。

ただし…
🍎 傾きが目視でわかるレベルであれば、「中古住宅の傾き基準(6/1000)」を超えている可能性が高いため要調査
🍎 必ず専門のホームインスペクターに調査を依頼しましょう

📌 「契約不適合責任を免責しているから説明不要」と誤解するケースもありますが、それは倫理的にも法律的にもNGです。

せきや
せきや

家の傾きは売買時のトラブルになることが多いんです…

🙅‍♂️「知らなければ伝えなくていい」は大きな間違い

不動産売買では、
「知らなかったから伝えなくていい」「調べてないから自己責任」という風潮が根強くあります。

しかし、建物の傾きや構造の不具合は、生命や財産に関わる重大なリスクです🙅‍♂️

📌 建築基準法は、「国民の健康・生命・財産を守る最低限のルール」。
この基本を忘れず、誠実で透明性のある売買を行うことが、最終的に信頼と安心を築きます。


⚠️ 傾きの原因は地盤沈下だけではありません!

🔍 傾き=地盤沈下と考えがちですが、それ以外にも原因は複数あります
特に中古住宅では、建築当時の事情や施工精度によって傾いていることも少なくありません。

🏚 建てられた年代が原因のケース

  • 40年以上前の住宅では、水平を正確に測る機器がまだ普及していませんでした
  • 木材の加工精度も今ほど高くなく、細かなズレが蓄積して大きな傾きになることがあります

📌 古い家は「最初から少し傾いていた」という可能性もあるため、築年数に応じた見方が必要です。

🛠 施工精度が原因のケース

以下のような施工不良があると、地盤が沈下していなくても家が傾くことがあります。

  • 基礎の高さや水平精度
  • 土台・柱の垂直・水平のズレ
  • 床組みの組み方や高さ調整の不備

📌 家の傾きは「設計図通り」に建てられていないことも原因になります。
新築でも施工精度が悪ければ、最初から傾いている場合もあります。


🛎 よくある質問(FAQ)

Q1. 家が少し傾いているように感じます。調査を依頼すべきですか?

☘️A. はい。「なんとなく変かも…」という直感こそ大切なサインです。
ビー玉が転がる、ドアの閉まりが悪い、窓の開け閉めが引っかかるなどの違和感は、不同沈下の兆候かもしれません。
目視では判断が難しいことも多いため、建築士やホームインスペクターによる傾き測定をおすすめします。


Q2. 物件情報に「傾きあり」と書いてあります。買わない方がいいですか❓

☘️A. 一概に「ダメ」とは言えませんが、慎重な判断が必要です。
大切なのは、「その傾きが今後進行しそうかどうか」という点。
地盤・擁壁・構造などを含めた調査で、沈下リスクの有無を見極めましょう。
気に入った物件であれば、専門家の意見を聞いてから判断するのが安心です。


Q3. 擁壁のある土地は必ず危ないのでしょうか❓

☘️A. 擁壁=危険ではありませんが、調査が必要な“要注意ポイント”です。
特に古い擁壁や施工不良が疑われるものは、傾き・ひび割れ・排水不良などが原因で沈下リスクが高まります。
新築住宅であっても擁壁がある場合は、築年数に関係なく調査を行うことが大切です。


Q4. 地盤調査はどこに依頼すればいいの❓

☘️A. 建築士やホームインスペクターなど、住宅診断の専門家に相談しましょう。
「地盤調査のみ」を行う会社もありますが、建物と合わせて総合的に診断できる専門家の方が判断しやすくなります。
購入前の不安がある方には、同行調査やレポート付きの診断サービスがおすすめです。


📝 この記事のまとめ

🍋 地盤沈下とは、地面の沈み込みで家が傾く現象です
🍋 原因は圧密沈下・造成地・擁壁・液状化などさまざま
🍋 床の傾き・ひび割れ・ドアの不具合などが初期サイン
🍋 調査は建物+地盤の両方から行うのが大切
🍋 放置すると、構造の劣化や健康被害のリスクあり
🍋 中古住宅や造成地では事前調査が特に重要
🍋 簡易チェックや地盤情報の確認も自分で可能
🍋 少しでも不安があれば、専門家への相談がおすすめ

🍋 あなたの「不安な気持ち」、ひとりで抱え込まないでください。

💔「傾いてる気がするけど、これって大丈夫?」
💔「購入を考えているけど、地盤が不安…」

そんなときは、建築のプロによる無料相談を活用してみてください。

【管理人 名前】
🍀関谷 春樹(せきや はるき)
【職業】
🍀パーソナル住宅診断士
🍀建築専門学校 講師

せきや
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