施工者の説明に、納得できていますか

新築や築10年未満の住宅で、雨漏り、カビ、結露、シロアリ、基礎のひび割れ、床の傾き。気になる不具合を施工者に伝えても、返ってくるのは「問題ありません」「許容範囲内です」「様子を見ましょう」という言葉だけ。
なぜそう言えるのか、根拠の説明はない。かといって、専門知識のない立場では、それ以上どう聞けばいいのかも分からない。
納得できないのは、あなたが間違っているからではありません。「なぜ起きたのか」がまだ誰にも明らかにされていないからです。
原因究明調査という選択肢

住宅の調査には、役割の異なるサービスがあります。違いを分けるのは、調査の手法よりも「いつ・何のために行うか」というフェーズです。
ホームインスペクションは、不具合が見つかる前に建物の現状を把握するための調査です。訴訟を前提とした調査は、欠陥として法的に争うと決めた後に証拠を整えるための調査です。
当事務所が行う原因究明調査は、その中間にあります。説明には納得できない。しかし、争って直してもらう相手を失うのは、もっと困る。原因を明らかにして、正しく直してもらいたいだけ。そのフェーズのための調査です。
| 原因究明調査(当事務所) | ホームインスペクション | 訴訟支援の調査 | |
|---|---|---|---|
| フェーズ | 不具合が起きて、説明に納得できない時 | 不具合が見つかる前(購入前・定期点検) | 欠陥として法的に争うと決めた後 |
| 目的 | 不具合の原因を究明し、施工者と事実に基づいて話し合える土台をつくる | 建物の現状を把握する | 裁判・賠償請求のための証拠を整える |
| 成果物 | 原因究明報告書(図面精査・現地検証・原因の分析) | 現況の調査報告書 | 裁判所へ提出する鑑定書 |
| その後 | 建物の状態を踏まえて購入・点報告書をもとに、当事者間で是正の話し合いへ | 建物の状態を踏まえて購入・点検の判断へ | 弁護士とともに法的手続きへ |
| 費用の目安 | 45万円〜 | 5〜10万円 | 50〜100万円以上 |
主な調査内容
築10年未満の住宅で頻発する、代表的な不具合です。いずれも症状は表面に現れた結果にすぎず、原因は建物の別の場所にあることが少なくありません。
当事務所は症状の名前ではなく、その建物で「なぜ起きたのか」を調べます。
この6つは、あくまで代表的な例です。チェックリストに載らない複合的な不具合や、原因の分からない違和感も、建築の原理原則に立ち返って調べれば、必ず論理の筋道があります。気になる症状が上記にない場合も、まずは状況をお聞かせください。
お問い合わせから是正確認までの流れ

STEP 1:お問い合わせとヒアリング【無料】
お問い合わせフォームから、不具合の状況をお送りください。その後のヒアリングで、原因究明が可能な事案かどうかを判断します。この時間は、依頼者が当事務所を見極める場でもあります。ヒアリングを終えた時点で、調査計画とお見積りをご提示します。ここまでの費用はかかりません。

STEP 2:図面精査と仮説の構築【契約後・ここから有料業務】
設計図書・写真・これまでの施工者とのやり取りを共有いただき、現地調査の前に図面を精査します。必要に応じて温熱・換気などの計算による検証を行い、「なぜ起きたのか」の仮説を組み立てたうえで、現地で確かめるべきポイントを絞り込みます。

STEP 3:現地調査と原因究明報告書
現地で客観的な事実を収集し、仮説を検証します。調査は非破壊で行います。壁や仕上げを壊す調査は、瑕疵保険の失効や二次被害につながるおそれがあるためです。検証の結果を「原因究明報告書」としてまとめ、内容をご説明します。

STEP 4:是正計画の検証と是正工事後の最終確認
施工者から提示される是正計画を、調査で明らかにした原因と照らし合わせ、根本の解決につながる内容かを検証します。是正工事の完了後には、工事が適切に行われたかを最終確認します。
調査費用
◆基本調査費用:450,000円(税別)〜
図面精査から、現地調査、原因究明報告書の作成、是正計画の検証、是正工事後の最終確認まで。原因の究明から正しく直ったことの確認までを、一つのパッケージとして設定しています。
お問い合わせからお見積りの提示までは無料です。契約前に費用が発生することはありません。
※建物の規模・構造、不具合の状況により変動します。詳細は調査費用のページをご覧ください。
対応エリア

新潟県十日町市を拠点に、関東・甲信越を中心として全国の調査に対応しています。遠方への出張にかかる経費は、車両費・高速道路料金または公共交通機関の運賃を実費で申し受けます。
お見積りの段階で、調査費用とあわせて概算をご提示します。
詳細は対応エリアのページをご覧ください。
代表建築士 関谷 春樹

大工から始まり、現場監督、建築士、ホームインスペクター、建築教育者と、住宅に関わる立場を変えながら20年働いてきました。
建築の仕事は、すべて「造り上げていく」方向を向いています。一方、原因究明は逆向きの仕事です。できあがった建物から施工へ、施工から設計へと遡り、「なぜ起きたのか」まで辿り着く。造ることを職業にしている設計者や現場監督には、この作業を担う立場がありません。
大工として木を刻み、現場監督として工程を組み、建築士として図面を引いてきたから、どの段階で何が起こりうるかを、逆向きに辿ることができます。造る仕事を一通り経験した人間だからできる、私の職能です。
保有資格
二級建築士/一級建築大工技能士/JSHI公認ホームインスペクター/既存住宅状況調査技術者/フラット35適合証明技術者/シックハウス診断士/カビ・ダニ測定士
専門家コラム

不具合の直し方や、点検のチェックリストを解説する記事ではありません。
施工者の説明になぜ納得できないのか、なぜ話し合いが噛み合わないのか。その構造を、建築の論理から解きほぐしていくコラムです。
よくあるご質問
Q. ホームインスペクション(住宅診断)とは、何が違うのですか?
行うフェーズが違います。ホームインスペクションは、不具合が見つかる前に建物の現状を把握するための調査です。当事務所の原因究明調査は、不具合がすでに起きていて、施工者の説明に納得できないときに、「なぜ起きたのか」を明らかにするための調査です。
Q. 施工者から補修工事を提案されています。受ける前に調査したほうがよいでしょうか?
原因が特定され、建築的な根拠が示されているなら、補修を受けて問題ありません。一方、原因が整理されないままの補修は、形を変えて再発するおそれがあります。また、補修によって壁の内部などに残る状況証拠が失われ、後から原因を特定できなくなる場合もあります。判断の基準は補修の早さではなく、原因が整理されているかどうかです。
Q. 調査しても、原因が特定できないことはありますか?
その可能性を小さくするため、ご契約前のヒアリングで図面と状況を確認し、原因究明が可能な事案かどうかを判断してからお受けしています。ただし、調査は非破壊を基本とするため、物理的に確認できない範囲は存在します。確定的な判断に至らない場合は、確認できた事実と判断の限界を明示し、次に検討すべき選択肢を整理してお伝えします。
Q. 調査のあと、補修工事や設計・工事監理もお願いできますか?
行っていません。当事務所の業務は、建築士法上の調査・鑑定にあたります。設計・工事監理は別の契約に基づく業務であり、その契約を結んでいるのは施工者です。工法や範囲の決定は、依頼者と施工者のあいだに帰属します。当事務所は、その決定が事実に基づいて行われるための調査と検証を提供します。
Q. 築10年を超えた住宅でも依頼できますか?
ご相談いただけます。ただし築年数が経つほど、施工時の条件ではなく経年変化が影響している可能性が高くなります。ヒアリングと資料の確認を通じて、調査が有効な事案かどうかを判断したうえで、お受けするかをご回答します。
Q. 遠方でも来てもらえますか?
全国に対応しています。出張にかかる経費は実費で、お見積りの段階で調査費用とあわせて概算をご提示します。詳細は対応エリアのページをご覧ください。








