関谷建築事務所の不変の哲学

私たちの使命は、 建築の「本質」に基づき、
「見えない不安を、見える安心に。」 すること。
この言葉は、単なるスローガンではなく、 元棟梁から建築士、ホームインスペクターと、様々な立場で現場の真実と向き合ってきた、 私の不変の覚悟です。
I. 構造の原理原則を捻じ曲げる「不誠実」との決別
私が大工、そして現場監督としてキャリアをスタートさせた時、常に感じていた強い違和感。
それは、「建てる職人の都合」によって、建築の「本質」が軽んじられる現場の現実でした。

職人の間では「しょうがない」と黙認される施工も、建築士として原理原則を学び直した時、それらがいかに「根拠のない勘」であったかを痛感しました。
人生で最も高価な買い物であるにも関わらず、その根幹が「不誠実」であってはならない。
この現実への強い憤りが、関谷建築事務所の揺るぎない原点です。
II. なぜ「不具合の原因究明」に特化するのか

その後、ホームインスペクターとして年間100棟近い住宅を調査する中で、私は衝撃的な現実に直面します。
それは、「新築竣工時のあまりにも多い施工不良」です。
私が見てきたものは氷山の一角に過ぎず、築10年未満で不具合が表面化するリスクを抱えた住宅が、この国には潜在的にあまりにも多いのです。
しかし、一般的なホームインスペクションでは「目視による一次調査」が限界です。
不具合を指摘できても、「なぜそれが起きたのか」という原因究明や「どうすれば再発しないか」という本質的な解決にまで踏み込めない。
お客様の不安の根本を取り除けないことに、私自身が強い「モヤモヤ」を感じていました。
III. 難解な「真実」の先に、家族の「平穏」を
当事務所は、一般的なホームインスペクションではありません。
すでに表面化したカビ、結露、建物の傾斜などの不具合に対し、その「根本原因」を突き止める原因究明と問題解決の専門家です。

表面だけを補修しても、必ず再発します。
ハウスメーカーや工務店を攻撃することが目的ではありません。建築の本質に立ち返り、「どうすれば、そこに住むご家族が本当に安心して暮らせるか」という真実を提案すること。それが私の使命です。
すでに完成した建物の原因を特定するのは、非常に難解な仕事です。
しかし、元棟梁・現場監督としての「現場経験」、建築士としての「本質的な知識」、そしてホームインスペクターとしての「調査技術」、この全てを融合できるからこそ、この難解な仕事こそが私の使命であると確信しています。
当事務所へのご依頼は、決して安価な出費ではありません。
それは、お客様ご自身の「未来の安心」に対する、最高品質の投資であると、心からご理解いただけることを願っています。
関谷建築事務所 代表 関谷春樹