新築の施工ミスを認めてもらえない。ハウスメーカーの対応に納得がいかない方へ

「法的には問題ありません」
「弊社の許容範囲内です」
「社内基準では妥当と判断しています」

ハウスメーカーに不具合を伝えるたびに、返ってくる言葉はほとんど変わりません。

言葉の意味はわかった。でも、腑に落ちない。

この状況に心当たりがある方に、最初にお伝えしたいことがあります。

納得できないのは、あなたが間違っているからではありません。

「こんなことを言うのは過剰なのか」
「クレーマーだと思われていていないか」

話し合いを重ねるほど、自分の感覚が間違っているのではないかと疑い始める方は少なくありません。

しかし「許容範囲です」という言葉は、数値が基準に収まっているという事実を述べているだけです。

なぜそうなったのか。今後どうなるのか。その問いには、何も答えていません。

腑に落ちないのは当然です。

答えてもらっていないのだから。

何度言っても施工者の回答が変わらない理由

何度聞いても答えが変わらないのは、誠意がないからではありません。

施工者の仕事は「造ること」だからです。

すでに完成した建物の不具合を、原因から遡って究明する。
それは施工者が普段行っている仕事ではありません。

だから返ってくる言葉は、いつも同じです。

「社内で確認しました」
「基準の範囲内です」

これらは社内基準に照らした結果の報告であり、原因の説明ではありません。

答えを持っていない人に、答えを求め続けている。

それが、同じ答えしか返ってこない理由です。

「許容範囲」は「今の数字」しか答えていない

「許容範囲内です」という言葉が答えているのは、今この時点で数値が基準内かどうか、という事実だけです。

なぜこうなったのか。今後どうなるのか。

あなたが本当に知りたいことには、何も答えていません。

さらに、「許容範囲」には複数の基準が混在しています。

建築基準法による最低基準なのか、業界の一般論なのか、そのハウスメーカー独自の社内基準なのか。

この区別がないまま、「許容範囲内です」という結論だけが提示されます。

だから聞けば聞くほど、わからなくなる。

それはあなたの理解力の問題ではありません。

誠意があっても、対話が噛み合わない理由

「結局、ハウスメーカーは誠意がないということか」

そうではありません。

施主が求めるもの:原因がわかって、正しく直って、安心できること

施工者が求めるもの:早く補修工事が終わって、次の現場に進むこと

どちらも「解決したい」と思っています。
しかし求めているものが、根本的に違います。

さらに、施工者にとって原因を認めることは、責任を認めることに近づきます。原因の議論に踏み込みにくい構造が、そこにあります。

誠意があっても、対話が噛み合わない。
それはあなたのせいでも、相手のせいでもない。

最初からすれ違うように、構造がそうなっているのです。

あなたが本当に必要なものは何か

解決したい。それは当然のことです。

でも今、あなたはすでに別のものを失い続けています。

この家は本当に大丈夫なのか。自分の感覚はおかしいのか。あの説明は正しかったのか。

その問いを抱えたまま、毎日その家で暮らしている。

「わからない」には、終わりがありません。

そして今の状態では、解決も起きません。

施工者は「基準内です」という根拠を持っています。

あなたには「なんとなくおかしい」という感覚しかない。

根拠のある言葉と、感覚の言葉では、話が噛み合いません。だから何度聞いても、同じ言葉が返ってくるだけです。

当事務所への依頼は、解決ではなく、診断です。

「おかしい」という感覚に、技術的な根拠をつけること。

施工者の説明が正しいのか、補修案が原因に対して妥当なのか、自分の言葉で判断できる状態になること。

今のあなたには、施工者の説明を信じるか疑うかしか選択肢がありません。調査が終われば、事実として判断できる状態になります。

建物の現在の状態を正確に把握すること。それが最初の一歩です。

その上で、施工者から提示される是正工事が、確認された原因に対して妥当かどうかを検証できる。

自分が何の上に立っているかがわかれば、次に何をすべきかも見えてきます。

関谷建築事務所にできること、できないこと

床下で調査している様子

正直にお伝えします。

当事務所にできないことがあります。これは能力の話ではありません。責任の話です。

補修方法を決定し、実施できるのは、その建物を設計し、施工し、契約上の責任を負っている施工者だけです。

第三者がその領域に踏み込むことは、「自分で責任が取れない判断」をするということです。

だから当事務所は、補修工事も是正設計もできません。

なお、施工会社との交渉や話し合いの代理・代行は、弁護士法上、当事務所が行うことのできない業務でもあります。

当事務所が担うのは、主に二つです。

建物の現在の状態を正確に把握すること

目に見える現象だけでなく、そこから導かれる原因の見解を、技術的な根拠とともに明らかにします。

是正工事の妥当性を検証すること

施工者から補修案が提示された段階で、その方法が確認された原因に対して妥当かどうかを技術的に検証します。

この二つが揃って初めて、あなたはハウスメーカーの補修計画に納得して進むことができます。

お問い合わせから是正工事までの具体的な流れ

具体的には以下の流れで進みます。

お問い合わせ・ヒアリング

これまでの経緯、施工者とのやりとり、現在の状況をお聞きします。当事務所として対応できる内容かどうかを確認します。

図面・資料の精査

設計図書、施工記録、工事写真などを精査します。提供資料から不具合の仮説を立て、現地調査の準備を行います。

現地調査・報告書

不具合の箇所だけでなく、建物全体の状態から原因を読み解きます。

報告書には結論だけでなく、なぜそう判断できるのか、推論の過程そのものを記載します。その根拠があって初めて、施工者の説明が正しいかどうかを技術的に検証できます。

補修案の妥当性検証

施工者から補修案が提示された場合、その方法が原因に対して妥当かどうかを技術的に判断します。補修工事中の現場確認と、その後の経過観察も業務に含まれます。

このような過程を経て、感覚だけだった話し合いが、事実に基づいた協議に変わり、不具合の早期解決に向かいます。

原因がわからないまま、補修案を受け入れるか、根拠をもって早期解決に向かうか。

あなたには選択肢があります。

関谷建築事務所が提供する主な調査内容

当事務所が対象とするのは、新築から築10年未満の住宅に生じた不具合です。

それぞれの調査をどのような方針で行うか、ご確認ください。

雨漏り調査

結露調査

カビ調査

シロアリ調査

基礎のひび割れ調査

家の傾き調査

ご相談およびお見積り窓口

当事務所への依頼が、すべてを解決するわけではありません。

施工者が動くかどうかは、当事務所にはわかりません。完全な納得が得られるかどうかも、わかりません。

それでも、一つだけ言えることがあります。

わからないまま終わるより、根拠を持って判断できる方が、前に進めます。

以下の状況に心当たりがある方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

  • 許容範囲と説明されたが、その根拠が見えない
  • 何度聞いても同じ答えしか返ってこない
  • 自分の感覚がおかしいのか、正しいのかわからなくなっている

建築の知識は必要ありません。
「なんとなくおかしい」という感覚を、手放せずにいる方であれば、それで十分です。

初回相談に費用はかかりません。

現在の不具合の写真や、施工者からの説明資料があれば、合わせてお送りください。