こんな不動産会社からは住宅は買ってはいけない

危険な不動産会社の見分け方を解説する記事のアイキャッチ画像。「その「大丈夫」本当に信じるな」という警告が大きく書かれており、安易な保証や営業トークを鵜呑みにせず、住宅購入者が主体的にリスクを見抜く必要性を訴求しています。
目次

その「大丈夫」、本当ですか?不動産会社の笑顔の裏に隠された、不都合な真実。

物件の良い点ばかりを熱心に説明し、こちらの不安には「大丈夫ですよ、安心してください✨」と満面の笑みで返す不動産会社の担当者。

その親切な対応に感謝しつつも、心のどこかで、拭いきれない小さな違和感が生まれていませんか?

「この人は、本当に私の味方なのだろうか?」
「この物件の、何か不都合な事実を隠してはいないだろうか?」

📍その疑念は、決してあなたの性格が疑り深いからではありません。人生最大の買い物を前にした、極めて健全で、正常な感覚です。

私は、不動産会社が「大丈夫」と言った家の、その後の悲劇を何度も見てきました。

関谷 春樹
関谷 春樹

こんにちは😊元・棟梁でホームインスペクターの関谷春樹です🌻

私の仕事は、ホームインスペクター(住宅診断士)として、「売買契約が終わった後」のタイミングでお客様から呼ばれることが少なくありません。そして、そこで何度も耳にしてきたのが、次のような言葉です。

❤️‍🩹「不動産会社は『問題ない』と言っていたのに…」

希望に満ちていたはずのマイホームで、深刻な欠陥を前に呆然と立ち尽くす買主様を、私はこれまで何人も見てきました。

私の仕事は、彼らの営業トークが終わった、その場所から始まります。

✅この記事は、そうした悲劇を未然に防ぎ、あなたが「本当に信頼できるパートナー」を見抜くための知識を授けるために書きました。

結論:不動産会社は「人柄」で信じるな。「行動」と「証拠」で判断せよ。

先に、この記事の最も重要な結論をお伝えします。

⚠️不動産会社の担当者を、親切な人柄や、自分との相性の良さといった、主観的な感覚で信じてはいけません。

本当に信頼できる担当者かどうかは、ただ一点。
「こちらの要求に対して、どのような行動を取るか」
「客観的な証拠(書面)を、誠実に提示できるか」
という、ごまかしの効かない事実によってのみ、判断すべきです。

不動産会社を選ぶ際に**「主観的な人柄・相性」よりも「客観的な行動と証拠」**が重要であることを示す天秤のイラスト。「どっちを選びますか?」という問いの下で、左側の天秤には笑顔の営業マンと電卓が載り「主観的な人柄・相性」と書かれている。右側の天秤には、グラフ付きのクリップボードが載り「客観的な行動と証拠」と書かれている。この天秤は右側が重く、客観的な証拠がより重要であることを示している。

【図解】あなたの担当者はどっち?「買主の代理人」vs「売主の営業マン」

あなたの担当者がどちらのタイプに近いか、その特徴を比較してみましょう。

あなたの資産と未来を守る「代理人」なのか、それとも、ただ売主のために働く「営業マン」なのか。その違いは、日々の言動に明確に表れます。

不動産の担当者が**「売主の営業マン」と「あなたの代理人」のどちらであるかを比較した図解。「担当者はどっち?」という見出しの下に、2つのブロックが並んでいる。左側は「売主の営業マン」で、笑顔のスーツの男性が電卓と契約書を持ち、計算記号が周りに描かれているイラスト。右側は「あなたの代理人」**で、メダルやクリップボード、グラフが表示されたPCと虫眼鏡が描かれたイラストで、客観的な証拠とあなたの利益を重視する姿勢を示している。

なぜ、問題は見過ごされるのか?不動産会社の「告知義務」の、知られざる抜け穴。

不動産会社の告知義務の範囲と、建築士による詳細調査が必要な項目を図解で示したイラスト。中央の円内には「告知義務あり」として**「雨漏り履歴」と「事件履歴」**がリストアップされている。一方、円外の「告知義務なし」の調査項目として、カビ調査、断熱欠損、シロアリ、建物の傾斜、地盤沈下、基礎のひび割れ、屋根材の劣化が、建築士の調査範囲として挙げられている。

「でも、法律で、問題があれば買主に伝える義務があるんじゃないの❓」 そう思われるかもしれません。もちろん、その通りです。

⚠️しかし、不動産会社が負う「告知義務」には、専門家でなければ発見が困難な「建物の構造的な欠陥」「断熱材の施工不良」といった項目は、原則として含まれません。

彼らに、そこまで調査する能力も義務もないからです。
あくまでも認識している範囲のみ買主に伝えればいいのです。

⛔️つまり、「不動産会社が何も言わない=建物に問題がない」ではない、という構造的な事実を、私たちはまず知っておく必要があります。

担当者の一言で、数千万円が「資産」にも「負債」にもなる。

もし、担当者選びを誤れば、あなたは3つの重大なリスクを負うことになります。

  1. 情報格差のリスク
    売主側に有利な情報しか与えられず、不利な情報を知らないまま契約してしまう。購入後に発覚した欠陥の修繕費に、生涯苦しむことになります。
  2. 時間的リスク
    「他に買いたい人がいる」といった言葉で契約を急かされ、冷静な判断時間を奪われることで、致命的な欠陥を見過ごしてしまいます。
  3. 機会損失のリスク
    本当はもっとあなたに合った良い物件があるのに、担当者の都合(両手仲介※)で特定の物件ばかりを勧められ、最良の選択肢を失ってしまいます。※売主と買主の両方から手数料をもらうこと

これがプロの「踏み絵」。誠実な担当者だけがクリアできる4つの要求リスト。

では、どうすれば担当者の本質を見抜けるのか。 そのための、具体的な「踏み絵」となる要求リストをご紹介します。

これは、私が作成した「我が家の未来カルテ」にも収録している、プロが使うチェック項目です。

誠実な担当者であれば、これらの要求に迅速かつ真摯に対応してくれるはずです。逆にもし、面倒そうな顔をしたり、はぐらかしたりするようなら、その担当者は危険信号です。⚠️

①「確認済証」と「検査済証」の写しをいただけますか?

これは、その建物が建築当時に、合法的に建てられたことを証明する、人間でいう「出生証明書」のようなものです。これがない、あるいは提示を渋る物件は、銀行のローン審査が通らなかったり、将来のリフォームや売却で大きな障害になったりする可能性があります。

②「既存住宅状況調査報告書(インスペクション記録)」の写しをいただけますか?

もし「インスペクション済み」の物件なのであれば、その結果報告書を必ず書面で見せてもらいましょう。「誰が(資格者か)」「どこまで(床下や屋根裏の奥まで)見た記録なのか」が、口頭での「大丈夫」より100倍重要です。

③「過去の修繕履歴」と「保証書」を書面でいただけますか?

いつ、どこを、誰が(どの会社が)修繕したのか。その記録は、人間でいう“過去のカルテ”です。これがきちんと保管されている家は、大切にメンテナンスされてきた証拠とも言えます。

④「床下と小屋裏(屋根裏)の点検口」は、どこにあるかご案内いただけますか?

家の健康状態が最もよくわかる、最重要エリアへの入り口です。この場所の案内を渋ったり、「鍵がなくて開けられない」などと言い訳をしたりする場合、何か買主に知られたくない不都合な事実を隠している可能性を疑うべきです。

⚠️そもそもわからないということは調査していないと予想されます。

この要求リストがいかに重要かは、実際に「インスペクション済み」のはずだった築浅物件で、構造的な欠陥が見つかったこちらの事例をご覧いただければ、痛いほどお分かりいただけるはずです。

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【実録】「他に買いたい人がいる」その一言を、最強の”リトマス試験紙”に変える方法。

これは、私に住宅診断を依頼した人が実際に体験した話です。 ある物件の内覧後、担当者からこう言われました。

👨‍💼 「実は、今日これから別のお客様も内覧予定で、もし気に入れば今日中にでも申し込みたい、と言っているんです」

⚠️典型的なプレッシャー戦術です。

しかし、その依頼者は焦りませんでした。私が事前にお伝えしていた通り、冷静に、こう切り返したのです。

🙎‍♀️「そうですか。では、今日中に判断するためにも、先ほどお願いした検査済証や修繕履歴の書類を、今すぐいただけますか?」

すると、担当者は口ごもり、

👨‍💼「あ、いえ、それは売主様に確認しないと…」と歯切れが悪くなりました。 結局、その「別のお客様」は現れませんでした。

このように、客観的な「証拠」を要求することは、相手の誠実さを見抜くための、最強のリトマス試験紙になるのです。

「我が家の未来カルテ」で、不動産会社を”味方”に変える完全な武器を手に入れる。

ここまで読んで、不動産会社と対峙するために、具体的な「武器」が必要だと感じていただけたのではないでしょうか。

私が現場経験のすべてを注ぎ込んで作成した、プロの判断基準をあなたに授けます。

それが、無料ダウンロード資料
「我が家の未来カルテ」です。

✅このカルテをダウンロードすれば、

  • 全5項目にわたる「不動産会社への要求リスト」の完全版
  • 建築会社の技術力を見抜くための「3つの本質的な質問」

など、住宅購入のあらゆる場面であなたを守る武器が、すべて手に入ります。
もう、担当者の言葉に一喜一憂する必要はありません。
このカルテを片手に、あなたはプロとして、冷静に目の前の物件と担当者を評価できるようになります。

セルフ診断ツール「我が家の未来カルテ」は以下のボタンからダウンロードしてください🌻

不動産会社との交渉に、あなたの「代理人」として同席します。

「要求リストを直接突きつけるのは、少し勇気がいる…🙎‍♀️」 そう感じるあなたの気持ちは、とてもよく分かります。

✅そんな時は、私たち建築の専門家を頼ってください。

私たちは、不動産会社との内覧や打ち合わせの場に、「利害関係のない第三者」として同席することが可能です。

・建物の状態を正確に調査します。
・建物の総合的な調査から未来のリスクをお伝えします。
・不動産の売買やリフォームを目的としない中立的なアドバイスをします。

あなたに代わってプロの目で物件をチェックし、必要な要求と質問を投げかけることで、あなたを不利な契約から断固として守ります。

<span class="cocoon-custom-text-1">関谷 春樹</span>
関谷 春樹

私は、家を売るプロではありません。 あなたの家族の、50年先までの安心と幸せを一緒に考えるプロです🍋

どうぞ、ご遠慮なくあなたの家の専門家にご相談ください🌻

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「不動産会社選び」のよくあるご質問(FAQ)

不動産会社選びに関するFAQ(よくある質問)のイラスト画像。黄色の背景の上部に「FAQ よくある質問」という文字が書かれている。中央には一筆書きで描かれた家のイラストがあり、その下に多様な6人の人物が笑顔で立っている。

Q1. 「両手仲介」と「片手仲介」って何ですか?どちらが良いのですか?

A1. 「両手仲介」は、不動産会社が売主と買主の両方から手数料をもらう形態です。不動産会社にとっては最も利益が大きいため、自社で抱える物件(両手仲介になる物件)を優先的に勧めてくる傾向があります。必ずしも悪いとは言えませんが、そうした力が働く可能性があることは知っておくべきです。

Q2. 大手の不動産会社なら安心、と考えて良いですか?

A2. 「会社の規模=信頼性」とは限りません。大切なのは、会社の看板の大きさよりも、あなたの目の前にいる「担当者個人」の知識レベルと誠実さです。大手でも経験の浅い担当者はいますし、地域密着の小さな会社にこそ、素晴らしい担当者がいることも多いです。

Q3. 親戚や知人が不動産会社です。頼む際の注意点はありますか?

A3. 最も難しいケースの一つです。人間関係がある分、物件の欠点や不利な情報を指摘しづらくなり、冷静な判断が難しくなることがあります。もし、知人にお願いする場合でも、建物の診断だけは、必ず利害関係のない第三者の専門家(ホームインスペクター)に依頼することをお勧めします。

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この記事を書いた人

関谷 春樹(せきや はるき)
15年の大工・棟梁経験を活かし、現在はホームインスペクター(住宅診断士)として年間100棟の住宅を診断。その傍ら、建築専門学校で未来の建築士たちに「構造力学」や「環境工学」を教える講師も務める。
コンセプトは「見えない不安を、見える安心に」。 高価な設備やスペック競争よりも、現場での「適切な施工」と「本質的な知識」こそが、家の価値と家族の健康を守ると信じ、情報発信を行っている。
【主な保有資格】
・二級建築士
・JSHI公認ホームインスペクター
・一級建築大工技能士
・カビ・ダニ測定士
・シックハウス診断士

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