SNSやネットで「ホームインスペクション」という言葉を知り、新築や築10年未満のご自宅で起きている不具合(雨漏り、カビ、結露、傾き、ひび割れなど)を解決するために、第三者の専門家をお探しではありませんか。
施工会社から「許容範囲内です」と言われ、納得がいかない時に第三者を頼る判断は非常に適切です。
しかし、これまで数百件の調査をしてきたホームインスペクターとして、最初にお伝えしたい事実があります。
それは、すでに発生している不具合の原因特定や根本解決は、ホームインスペクション(住宅診断)ではできないということです。
この記事では、なぜ一般的なホームインスペクションではあなたの悩みが解決しないのか、その理由と適切な解決策をお伝えします。
1. 「ホームインスペクション」と「原因究明調査」の違い
両者の根本的な違いは、「今、不具合は起きていないかの調査」それとも「なぜ、不具合は起きたのかの調査」という目的にあります。
- ホームインスペクション(住宅診断)
購入前や引き渡し前に、目視を中心として建物のコンディションを網羅的に把握するための「一次点検」です。 - 原因究明調査
すでに発生している不具合に対し、施工手順や設計計画にまで遡り、建築の原理原則に基づいて原因を特定する「原因究明調査」です。
雨漏りや結露、カビ、ひび割れといった不具合に対し「問題ありません」「許容範囲内です」と言われた場合、表面をざっと確かめる点検だけでは根本的な解決にはつながりません。
不具合を確実に解決し、適切な対応を進めるためには、「なぜその現象が起きているのか」という論理的な原因の特定が不可欠です。
2. 数百件の現場を経て「原因究明」に行き着いた理由

現場の最前線で痛感したホームインスペクションの限界
私自身、ホームインスペクターとして数多くの住宅診断を行ってきました。購入前や引き渡し前に施工ミスがないかを網羅的にチェックするホームインスペクションは、安心を得るために欠かせない業務です。
しかし、現場を踏む中で強く痛感したのが、「すでに不具合が発生し、施工者の対応に納得していない状況」におけるホームインスペクションの限界でした。
一般的なホームインスペクションは、建物の全体像を浅く広く点検し、現況を記録することを目的としています。
そのため、「不具合が存在すること」は指摘できても、「なぜそれが起きたのか」という施工手順や設計計画にまで遡る分析を行うことは、費用面や技術的な問題から業務の範囲外となってしまうのです。
これはホームインスペクター個人の能力の問題ではなく、ホームインスペクションという業務自体が「発生した不具合の原因特定」を想定していないためです。
現状として、不具合に悩む施主様には相談先がなく、ホームインスペクションに頼らざるを得ない側面があります。
しかし本来、頼む側も受ける側も、目的と手段のミスマッチが起きている状態と言えます。
チェックリストでは根本原因に届かない
新築直後や築10年未満で発生する雨漏り、壁体内の結露・カビ、基礎のクラックなどは、チェックリスト形式の表面的な確認だけでは解決しません。
「なぜその箇所から浸水したのか」「なぜその場所に結露が生じ、カビがしょうじたのか」といった原理原則に基づく分析を行わなければ、建物で実際に何が起きているのかという正確な事実は把握できないのです。
この限界を解消し、発生している不具合に対して根拠に基づいた適切な対処を行うために提供しているのが、関谷建築事務所の「原因究明調査」です。
3. 一般的なホームインスペクションと「原因究明調査」の違い

ホームインスペクションと欠陥住宅調査と原因究明調査の3種比較表
| 項目 | 原因究明調査(当事務所) | ホームインスペクション | 訴訟支援の調査 |
|---|---|---|---|
| フェーズ | 不具合が起きて説明に納得できない時 | 不具合が見つかる前(購入前・定期点検) | 欠陥として法的に争うと決めた後 |
| 目的 | 不具合の原因を究明し、施工者と事実に基づいて話し合える土台をつくる | 建物の現状を把握する | 裁判・賠償請求のための証拠を整える |
| 成果物 | 原因究明報告書(図面精査・現地検証・原因の分析) | 現況の調査報告書 | 裁判所へ提出する鑑定書 |
| その後 | 報告書をもとに当事者間で是正の話し合いへ | 建物の状態を踏まえて購入・点検の判断へ | 弁護士とともに法的手続きへ |
| 費用の目安 | 45万円〜 | 5〜10万円 | 50〜100万円以上 |
欠陥住宅と決めつけて争うためではなく「事実に基づいて話し合う」ための調査へ
「欠陥住宅かもしれない」と感じたとき、すぐに裁判を起こしたり法的トラブルとして争うことが、必ずしも望ましい解決につながるわけではありません。
法的紛争へ持ち込んだ場合、莫大な時間と費用がかかるだけでなく、最大の課題は「裁判で解決するのは金銭的な賠償であり、家の不具合そのものが直るわけではない」という点にあります。
住まいとしての不具合を根本から解消し、適切に是正してもらうことこそが本来の目的であるはずです。
当事務所の原因究明調査は、責任を追及して争うためのものではありません。
「現場で何が起きているのか」という客観的な事実を明らかにすることで、感情論や主張のすれ違いを避け、適切な是正に向けた具体的な協議を進めるための土台を作ることを目的としています。
4. 新築から築10年未満の住宅で「原因究明調査」が必要なケース

雨漏り・結露・カビ・基礎ひび割れ・家の傾きなどの代表的な症状
以下のような不具合が発生しており、施工者側の説明や対応に納得がいかない場合、表面的な点検ではなく原因究明調査が必要です。
- 雨漏り: 何度補修しても止まらない。雨仕舞の設計・施工に根本原因がある可能性。
- 結露・カビ: 拭き取っても再発する。壁体内の換気計画や気流の不備が疑われるケース。
- 基礎ひび割れ・床の傾き: 「許容範囲内」と言われたが、その判断基準や進行性の有無の説明がない。
表面的な補修ではなく、根本原因から正しく直してもらうために
不具合の症状だけを埋めたり塗り直したりする一過性の応急処置では、数年後に必ず再発します。
当事務所は症状の名称ではなく、「その建物でなぜそれが起きたのか」という根本原因を精査し、施工者側が根本解決につながる是正計画を立てられる状態を作ります。
施工者の説明にどうしても納得がいかない方、どこに相談すべきか迷われている方は、まず状況をお聞かせください。調査が必要な段階であるかを含め、客観的な視点でお答えいたします。
5. 関谷建築事務所の調査の特徴とサポート範囲

大工・現場監督・建築士として17年。「造る側」を知る建築士による逆向きの検証
建築の通常の仕事は、ゼロから建物を「造り上げていく」方向を向いています。
しかし、原因究明は全く「逆向き」の仕事です。
できあがった建物から実際の施工へ、施工から設計へと遡り、「どこで何が起きたのか」を解明する必要があります。
代表の関谷は、大工として木を刻み、現場監督として工程を組み、建築士として図面を引いてきた17年のキャリアを持ちます。
造る仕事を経験してきたからこそ、設計・施工のどの段階で何が起こりうるかを逆向きに正しく辿ることができます。
瑕疵保険を守り二次被害を防ぐ「非破壊調査」
当事務所の調査は、建物を壊さない「非破壊調査」を基本としています。
無理な解体や仕上げの破壊は、瑕疵保険の失効リスクや新たな二次被害を引き起こすおそれがあるためです。
設計図書の徹底的な精査と、現地での計測・検証を組み合わせ、建物を傷つけることなく原因を特定します。
原因特定から是正計画のチェック、是正後の最終確認まで一括支援
調査をして報告書の提出で終わりではありません。
施工者から提示される補修計画が「根本原因を解決する妥当な内容か」をチェックし、是正工事が完了した際には適切に工事が行われたかの最終確認までを行います。
これらを一つのパッケージとしてサポートします。
6. 調査費用と対応エリア(新潟県内・全国)

調査から最終確認までを含むパッケージ料金(基本調査費用 45万円〜)
当事務所では、調査の途中で不透明な追加費用が発生しないよう、一括の基本調査費用を設定しています。
- 基本調査費用: 450,000円(税別)〜
- 含まれる業務: 図面精査、事前仮説構築、現地調査、原因究明報告書の作成、是正計画の検証、是正工事後の最終確認
- お問い合わせから相談、お見積りの提示までは費用はかかりません。
新潟県十日町市を拠点とした出張対応について
新潟県十日町市を拠点とし、新潟県内全域(新潟市・長岡市・上越市・三条市・新発田市など)をはじめ、関東・甲信越・全国の調査に対応しています。
遠方への出張にかかる経費(実費)につきましては、お見積りの段階で事前に明確にご提示いたします。
7. ご相談から是正完了までの流れ

これまでの経緯、施工者とのやりとり、現在の状況をお聞きします。当事務所として対応できる内容かどうかを確認します。
設計図書、施工記録、工事写真などを精査します。提供資料から不具合の仮説を立て、現地調査の準備を行います。
不具合の箇所だけでなく、建物全体の状態から原因を読み解きます。
報告書には結論だけでなく、なぜそう判断できるのか、推論の過程そのものを記載します。その根拠があって初めて、施工者の説明が正しいかどうかを技術的に検証できます。
施工者から補修案が提示された場合、その方法が原因に対して妥当かどうかを技術的に判断します。補修工事中の現場確認と、その後の経過観察も業務に含まれます。
8. この先を読む
施工者との関係性や、提示された基準に納得がいかない場合の考え方については、以下の専門コラムで詳しく解説しています。


9. 症状別の原因と調査の考え方
気になる症状のボタンをクリックすると、それぞれの不具合に対する当事務所の検証アプローチをご覧いただけます。
10. よくあるご質問(FAQ)
11. お問い合わせ・無料ヒアリングのご案内
施工者の説明にどうしても納得がいかない方、どこに相談すべきか迷われている方は、まず状況をお聞かせください。調査が必要な段階であるかを含め、客観的な視点でお答えいたします。

